親知らずと年齢の関係については、2つの視点から見ることができます。
1つは何歳位から生え出して来たのか、もう1つは何歳位から口腔内に影響を及ぼして来たのかという観点です。一般的に名前の由来にもなったように親知らずは思春期の終わりから20代位で生え出します。もちろん全く生えてこない人もいますし、50歳を超えてから生えてくる方もおられます。
しかし、生えてきた年齢に関してはあまり重要ではないように思えます。それよりも、親知らずが何歳から口腔内に影響を及ぼして来たのかが重要であると思います。影響を及ぼすと言う点では、良い影響よりも悪い影響の方がほとんどです。顎の痛みや、歯の痛み、虫歯など様々な悪影響が挙げられます。
そして、口腔内に悪影響を及ぼす年齢は人によって様々なようです。根本的に治療としては抜歯が最も効果的なので、何か悪影響があった場合は、口腔外科では抜歯を推奨される事がほとんどですが、どのタイミングで抜歯すれば良いかと言うと、悪影響を及ぼしてからではなく、生えてきたら出来る限り若いうちに、抜歯してしまった方が良いようです。その理由は抜歯する事により、その後の歯並びに影響する事も考えられるので、回復力の強い若いうちにという事のようです。