歯が全て抜けて、喪失してしまった場合には、総入れ歯・総義歯の治療が施されることになります。そのためには、総義歯を作製しなければなりません。作製時に使用・利用する材質によって価格・値段が異なります。また、材質の素材を利用した作製作業が行われ、個々の口腔内状況や様々な要望に添ってその作製作業は段階を追っておこなわれます。緻密な作業である総義歯の作製のためには、患者の不安要素を取り除くために多角的な視点での質問と相談を重ねることが必要です。
たんに、総義歯といっても、食事時や人と対面して話をする時など、社交の場においてはエチケットとして、出来る限り自然な雰囲気で本来の歯を持っているように義歯を装着して、会話を楽しみたいものです。本人の生活や意識・メンタル面においても負担のかからない義歯であることが非常に重要です。
個人によって、義歯装着についての想いは異なります。また、口腔内の現状や不都合、咀嚼力の低下、顎の力の低下、噛み合わせの不都合など、その悩みや問題は多岐にわたっています。義歯を装着する人の多くは、高齢者の方が多く、個々人に寄り添った義歯の作製とメンテナンス、丁寧な相談の機会が必要です。周囲のキーパーソンとなる人々と連携することも欠かせません。