親知らず抜歯後に現れる後遺症は、まず親知らずの生え方により大きく変わってきます。まっすぐに他の歯を邪魔せず生えている場合には、虫歯などの原因から抜歯する場合がありますが、抜歯後の痛み腫れなどは現れにくく、食事内容を気をつける必要もありません。痛みがある場合には痛み止めの服用が勧められますが、通常1~2日程度で治まります。まれに体調などにより細菌感染などが起こることがありますが、抗生物質の服用で落ち着きます。 後遺症がでやすいのが、横向きに生えて他の歯を圧迫しているなどの理由から通常の抜歯が難しく、口腔外科にて半身麻酔もしくは全身麻酔にて、歯や骨を砕いて抜歯する場合です。この場合歯茎を切開しますので、術後の痛みが強く3日から一週間程度歯茎の腫れが見られ、しばらくは抗生物質と痛み止めを服用します。食事内容もやわらかい飲み込みやすいものから初め、食事後は患部の洗浄が必要です。
また、抜歯方法に関わらず可能性のある後遺症として、かみ合わせが悪くなることが考えられます。上下の親知らずの生え方や抜いた箇所、歯軋りの有無やもともとのかみ合わせの状況などの影響を受けますので、抜いたほうがよくなることもありますが、抜くことで悪くなる場合もあります。